クレジットカードを使うと支出が増える?
よく、クレジットカードを使うと、現金で支払いして生活するより2割ほど無駄に使ってしまう、という話があります。
これは米国でよく言われている話で、研究なども行われています。多くの場所で見かける2割という数字ですので、その可能性は高いのかもしれません。
ただ、この数字についてはいくつか考え方があります。
その考え方と、支出が増えることにどう対応すればいいのか紹介していきます。
クレジットカードは使い方によって便利な道具になれば身を滅ぼす道具にもなります。ぜひ、支出を増やすことなく生活をしていきましょう。
お金に対する意識が強ければ関係ない
まず、そもそもお金の管理がしっかりしていれば、クレジットカードを持とうが持つまいが、支出は増えない、ということです。使うべきお金はどういったところなのかを常日頃から考え、生活していくことで、無駄なものを買わず、必要なものはしっかりと買うという生活が可能です。
必要か不要かの取捨選択が出来れば、2割余分に買うということもありません。
北米と日本との環境の違い
このクレジットカードを利用すると支出が2割増えるという研究結果の多くは北米を中心としたデータと思われます。
北米と日本では、クレジットカードの使い方に対する環境が大きく異なります。
北米はクレジットカードで借金をしてでもお金を使うという考えが一般的です。たとえ手元にお金がなくてもクレジットカードで支払い、次の支払いで全額払えないような場合は分割払いやリボ払いを利用し、少しでも支払いを遅らせようとします。
そして、支払いが滞ると新しいカードを作ってまた借金を重ねてしまい、最終的には立ち行かなくなります。
日本では、北米ほどクレジットカードに依存する人は少なく、比較的堅実な使い方をしている人が多く見受けられます。
ポイントにつられて支出が増える?
クレジットカードにはお得なポイントサービスがあります。このポイントがあるということで、何でもクレジットカードで購入してしまうという人も多いでしょう。
しかし、それによって、もし現金と比べて2割も利用額が増えてしまっては、ポイントをいくらもらっても損をするだけです。ポイントサービスがあるからといっても、利用額の2割もポイントがもらえるようなクレジットカードは皆無です。
つまり、ポイントがお得だから支出を増やすということは、得に見えて、明らかに損をするということです。
必要なものを買うのであれば、当然ポイント分お得ですが、ポイントがあるからといって不要なものまで買って支出を増やさないようにしましょう。